開発技術部トマツリです。
私の家族の一人が宮城県に縁のある仕事をしています。
3月の大震災では非常に大きな被害を受けた場所であり、
少なからずいろいろな面で影響を受けた一人でもあります。
そんなわけで、縁があって、宮城県より栃木の実家(以後トチギトマツリ家)に
婿をもらうこととなりました。
婿といってもドラえもんと同種の生き物ですが。
仮設住宅で生まれたニャンコロなのですが、
仮設住宅ゆえの事情により、婿に出さざるを得なかったのだそうです。
いろんなところに震災の影響というのは出ているもので、
普段考えもしないところでもつらい別れがあったのです。
今回は、宮城県よりやってきたトチギトマツリ家の
新しい家族のお話を。
以前のブログでも紹介したことがありましたが、
トチギトマツリ家は昔からいろいろな動物に囲まれた家でした。
ニャンコロ、ワンコロは当然のこと、インコ、鶏、極めつけは孔雀まで。
最近はワンコロふたりとニャンコロひとりがいるのみでしたが。
そこに突如現れたみちのくからの刺客・必殺仕事人は
早速一仕事してくれました。
ここからは紙芝居風にどうぞ。(すべての写真はクリックで拡大)
新人ニャンコロ(以後新ニャ♂)
「猫の社会でも何事も最初が肝心と言うらしいニャ。
拙者も古株になめられてはいかん、ここはひとつ、
ガツンとやってやろうじゃないの。」
と言ったかどうかは不明ですが、初対面であいさつ代わりの
猫パンチを古株ニャンコロ(以後古ニャン♀)に喰らわしたとか。
古ニャン「ミギャ~!」
実際こんな顔をしたかどうかも不明ですが、
手のひらに載るほどの子猫のパンチを喰らった古株のニャンコロは
一目散に家の外に。
そして、古株ニャンコロは二度と家の中に入って来なくなった・・・・。
古ニャン「誰だか知らないけどあのマメっこいの、やるわね。
パンチが見えなかったわ。知らないうちにそんなに自分の
腕が落ちたなんて。歳のせいね。」
と言ったかどうかもさらに不明ですが、
貴花田との一番をきっかけに引退を決意した千代の富士の如く、
トチギトマツリ家を若い世代に託し、家を去る決意をしたのでした。
とは言いつつも、行くあてのない古株のニャンコロは、
いつも遠巻きに家の中の様子を寂しそうな目でうかがい、
倉庫のほうに用意されたご飯をビクビクしながら
食べているようです。
仕事人・新人ニャンコロは、やんちゃ盛り、
じっとしている瞬間がありません。
今日も無邪気に家の中を駆け回り、カーテンによじ登り、
所定の場所以外に「かりんとう」らしき物体を設置しては怒られ、
それでも懲りることなく元気いっぱいらしいです。
猫の世界には既得権益というものはないのでしょうか。
何とか古株ニャンコロの居場所を家の中に確保してあげたいところですが、
どうしたものでしょうか。
時が経てばすべてを解決してくれると良いですね。
ところで、「全てを時が解決してくれると思ったら大間違い。
事を可決するには『時』ではなく、
一歩踏み出す勇気と行動力が必要なんだニャ」と
古株のニャンコロが言ったとか言わなかったとか。
なにやら深い話のような。さすがは古株、
言うことに重みがあります。
「今はお前が一歩踏み出す時ではないのか?」、と昔、
古株ニャンコロと大の仲良しだったクロスケ(突然行方不明に)
の声がしたとかしなかったとか。