お疲れ様です。徳永です。
あちこちで秋祭りや農業祭りが行われているシーズン。
先週日曜日、世田谷公園で行われている、
世田谷の花展覧会世田谷区農業祭へ行ってきました。
おかげさまで、「せたがやそだち」の花や野菜や果実が全員集合しているのを
いっぺんに見ることができ、収穫の秋を満喫してきました。
世田谷区は23区内で2番目に農地があるだけあって、
生産者の方にパワーがあって、すごいなと感心した次第です。
「宝船・世田谷丸」 世田谷区農業経営者クラブ
江戸時代に農産物を扱う御用商人達が正月の初荷の縁起物としてつくったり、
神社に奉納するためにつくったりしたのが起源と言われているそうです。
「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのり、ふねのおとのよきかな」
正月の夜、この歌が書かれた七福神の宝船の絵を枕元に置いて、
歌を三度詠んでから眠りにつくと良い夢が見られ幸せになると言われていたそうです。
生産者が丹精こめてつくったせたがやそだちの野菜や果物。
どれもこれもとてもりっぱでした。
この日の12時半より、販売開始となるのですが、すごい行列になって、
テントの中に30名ずつ入り、入った人は1回につき1品しか購入できないルールに
なっているので、1回買い終えたらまた行列の後ろに並びなおして2品目を買う、
それを繰り返していくのですが、なんだかみーんな必死になって走っていて、
まるで運動会をしているように見えました。
チャリティー園芸せり市
鉢物の花や観葉植物を、せり落としていくのですが、せりを実際に体験できて、
見ているだけでも楽しめるものでした。
どれもこれもびっくりするほどの安値で、せり落とされてました。
「宝船の野菜」
宝船チャリティー販売でこんなにたくさんの野菜を得ることができました。
翌日、里芋、大根、人参は煮ものに姿をかえたのですが、とてもおいしかったです。
世田谷区は、他県のように、特定の農産物をたくさん生産するのと違い、
多くの種類の野菜や果物を、少しずつ生産して、
世田谷区内に直売所がたくさん設置されてて、そこで販売したりして、
地元の人がそれを購入するというサイクルができてるので、
ほんとこの都会に一番適してた、理想的な農業のお手本のように思います。
そして、世田谷区は、地元に住んでいる人の近くに生産者がいるので、
地元の人は、地元でとれた新鮮野菜を手にすることができ、
生産者の方も、地元の人の声を近くで聞けて、
作り手と食す人とにいい関係が築けているし、そのいい関係は、
昔から今にうまく引き継がれている様子で、
歴史ある伝統を感じた世田谷の花展覧会と世田谷区農業祭でした。