2023年11月7日、JICAの施設園芸研修が、八王子のサンホープ農園でおこなわれました。
「市場志向による付加価値及び生産安定・増加のための野菜の施設栽培技術」に係る研修として、
東南アジア地域などの開発途上国での食品ニーズの多様化と市場ニーズに応え、小規模農家の所得向上とフードバリューチェーン(FVC)の構築を目的とするものです。
(10/16~12/15で行われています)
研修員は、6カ国から各1名、それぞれ課題や関心事をもっての参加でした。
・キューバ 施設栽培の生産技術向上
・ヨルダン VCや品質管理技術
・ラオス 小規模農家の収量向上
・モンゴル 小規模農家支援と民間連携
・フィリピン 環境配慮と農家収益向上
・ガーナ 小規模農家の施設栽培普及
午前中は、株式会社サンホープ 代表取締役社長の益満ひろみによる、座学講義がおこなわれました。
水管理に関する内容から、効果や実例など、140ページの資料で解説しました。
積極的に質問がでる場となり、各国での応用に関して、皆で考える時間もありました。
午後は、八王子の中西ファームさんを訪問し、現場の声を聞いていただくことからスタート。
ここでは、生まれて初めて焼き芋を食べて感動する姿も見られ、ブレイクタイムとなりました。
後半は、メインとなるハウス内での実習をおこないました。
まずは外の屋根散水が大好評でした!
散水によってハウスの温度を下げることに、とても関心を持たれたようです。
ハウス内では、ドリップファーティゲーションの説明から、スプリンクラーの散水実演、かん水制御装置の説明をおこないました。
実用的な、落差かん水システムもご覧いただきました。
ここにはサンホープのショールームがあり、製品サンプルが展示されています。
各種スプリンクラーを付替えての比較実演や、実物を触っていただきながらの説明は、普段もお客様を招いておこなっています。
午後の実習を終えて、部屋に集まると、ここでも質疑応答の時間となりました。
最後は、この日の感想とお礼の言葉をお一人お一人からいただき、弊社としてもとても有意義な一日となりました。
今後の交流も約束しながら、笑顔でサンホープ農園での研修を終えました。
サンホープ八王子農園のショールームは、皆さまもご覧いただけます。
また試験栽培もおこなっており、研究栽培などのご相談もお受けいたします。