こんにちは!
サンホープ・イリゲーションシステムの徳永です。
先日、群馬県藤岡市観光課と代官山倶楽部との企画で
藤岡市と富岡市へ観光に行ってきました。
「代官山T-SITE」を出発してから2時間ちょっとほどで、
ふじの花で有名な藤岡市の「ふじの咲く丘」へ到着です。
意外と近い。
到着後早速、ふじの咲く丘から続く庚申山の山頂を目指し
ノルディック・ウォークを楽しみました。
やわらかい土の上で気持ちよいものでした。
下る時に結構な傾斜だったのだということを知り、
傾斜のきつさを感じずに上れたのも、
日頃のトレーニングのお陰でしょうか。。。
こんなにすばらしい豪華なふじ棚を見たのは初めてで、圧巻
でした。
みんな「ふじ娘~」と言って照れ笑いしながら写真撮影。
「藤岡古代米弁当」
ふじの咲く丘に広がる芝生の上で、お弁当タイム
旬のもの地場のものが豊富に入ってて、
盛りだくさんで栄養面も考えられていて、量もたっぷりで、
大満足のお弁当でした。
さすが群馬県のこんにゃくは、天下一品です。
高山社
藤岡市高山町に生まれた「高山長五郎」さんが、
高山村の自宅において、養蚕技術の改良に尽くし養蚕法「清温育」を確立した場所。
ここで多くの社員、生徒が、養蚕飼育法を学んで育っていった重要な場所になります。
高山社 お屋敷の中
建物がいろいろ工夫されていて、
いかにお蚕さんがデリケートだったかがうかがい知れる空間でした。
富岡市製糸場 入口を入って正面に東繭倉庫
明治5年(1872)建築
建物の構造は木材の骨組みの間に煉瓦を積み上げ工法
「木骨煉瓦造」
1階は事務所・作業場で、2階に乾燥させた繭を貯蔵したそうです。
東繭倉庫の柱、一見ぱっと見、鉄筋のように見えてしまうので
すが、ほんとよく見ると木骨でした。びっくりです。
この柱の木を用意するのにも、棟梁さんの陰ながらのご苦労があったそうです。
繰糸場の中の天井
言われて気づきましたが、製糸場の中には、柱一本もたってません。
これを「トラス構造」と言うのだそうです。
この建築もフランスから取り入れられたもの。
柱がないのでスペースが有効利用できます。
工女さん達(イメージ写真)
当初、工女募集の通達を出しても、なかなか人が集まらなかったそうです。
それは、人々がフランス人の飲むワインを血と思い込み
「富岡製糸場へ入場すると外国人に生き血をとられる」という
デマが流れたためだったそうです。
115年間操業し続けた製糸場
官営工場として創業された工場は、やがて民間の企業へと払い下げとなり、
操業停止までの115年間わたり休むこと
なく製糸工場として活躍し続けました。
民間の手にわたっても、ちゃんと受け継いだ会社が
状態を変えることなく保存してくださっていたお陰ですね。
維持管理も大きな費用がかかり大変だったことでしょう。
ガイドさんの説明を聞きながら見学すると、
当時の状況が思い浮かんでくる感じがして、
大変興味深いものでした。
この富岡製糸場の世界遺産として認められたのは、
なるべくしてなったんだなと言うことが、
実際来てみてわかった気がします。
今回、世界遺産となるところを見学してきて、この世界遺産があるのも、
今の日本があるのも、自分の一生を捧げてのものづくりに勤しむほどの
強い精神力を持たれた群馬県の先人がおられたおかげであり、
そしてそれを大事に受け継ぎ尽力してきたりっぱな価値観をもたれた
群馬県の先人へ敬服の気持ちでいっぱいになった次第です。
短い一日でしたが、藤岡市観光課の方の心配りのあるご案内、
思いやりのあるおもてなしに、この時代の方の機微に触れたような気がいたしました。
またゆっくり訪れてみたくなる群馬県でした。
どうもありがとうございました。